どんなマットレスが腰痛にいい?
腰痛持ちにとって、マットレス選びは重要です。
朝起床すると腰痛が痛いという日が増えたら
その原因は寝具にあるのかもしれません。
自分にあった寝具を使っていないと、腰痛が悪化してしまうことがあります。
腰痛とマットレスや敷布団などは深い関係にあり、マットレスを変えることによって腰痛が改善されることもあります。
そこでここでは、腰痛にいいマットレスの選び方について解説していきます。
マットレス選びと腰痛の関係
朝起きた時に腰の痛みを感じたことはありませんか?
睡眠と腰痛はとても深い関係にあります。
そのため寝方や寝具選びはとっても重要なんです。
睡眠時に、できるだけ腰に負担をかけないようにする事が腰痛を改善する第1歩になります!
寝方や寝具選びも腰痛の原因に!
腰痛は、怪我や加齢、生活習慣などさまざまな原因によって引き起こされます。
その中で、朝起きた時に腰の痛みを感じる時は、寝方や寝具に原因がある場合が多いです。
腰を痛める原因になる寝方や寝具があるのはご存じですか?
うつ伏せ
うつぶせで寝るとやや反り腰になってしまいます。
腰が反った状態を長時間続けると、腰椎に負担がかかります。
腰椎に負担がかかると痛みが引き起こされやすく、腰痛の原因になります。
ココに注意
へたった寝具を使用している方や胸の膨らみが多い方、うつ伏せ寝をすると反り腰姿勢になりやすいです。
仰向け
仰向け寝は腰に負担がかかりにくい姿勢ではありますが、すでに腰痛を患っている方や、猫背の方は仰向けで寝ると腰に負担がかかってしまいます。
仰向けで寝たい場合は、膝の下に枕などを置いて仰向けに寝るようにしましょう。
マットレスの硬さ
マットレスが硬すぎる場合は体圧分散が適度に行われず、腰や肩などに体重が集中してしまいます。
そうすると血行不良などが起こりやすく、腰痛を悪化させてしまいます。
反対に、マットレスが柔らかすぎる場合でも腰が沈みすぎてしまい、さらには寝返りも打ちづらくなり、腰痛を悪化させてしまいます。
睡眠中に腰に負担の掛からない工夫
睡眠時には出来るだけ腰に負担をかけずに寝たいですよね。
腰痛の悪化させてしまう寝方や寝具は分かりましたが、では、どうしたら腰に負担をかけることなく睡眠することができるのでしょうか?
睡眠時に、一工夫するだけで腰に負担がかかりにくくなります。
ここからは腰に負担がかかりにくい工夫を紹介していきます。
横向きで寝る(抱き枕もおすすめ)
一般的に横向きで寝るのは腰に負担がかかりやすい寝方ですが、横向きで寝た方が楽に感じるという方は支えを作ると負担が軽減されます。
タオルやクッションなどを使用して腰の部分に敷くと負担が軽減されます。
ココがポイント
さらに抱き枕などを使用することで、腕や足が固定され、安定感のある姿勢になることができ、体の力が抜けリラックスして眠ることができます。
腰が浮くならバスタオルを腰に巻き仰向けで寝る
最も腰への負担が少ない寝姿勢と考えられているのが仰向け寝です。
仰向けで寝ている時に腰の痛みを感じる方は腰が反ってしまっています。
腰とマットレスの間に隙間が生じてしまい、支えがなくなっていることが原因です。
このため背中の筋肉が張ってしまい、痛みを感じるようになります。腰とマットレスの間をタオルなどで埋めることで隙間がなくなり、適度な距離を維持することができます。
マットレスと腰の間に隙間ができてしまう場合はタオルの厚みなどでも調節が可能です。
腰痛にいいマットレスの3つの条件
腰痛で悩んでいる人は、少しでも腰痛を和らげたい気持ちでいっぱいかと思います。
寝具選びはとても重要で、間違った寝具を選ぶことで腰痛が悪化してしまうことも珍しくはありません。
腰痛持ちの方が購入する時に絶対に注目してほしいポイントを3つ紹介します。
ポイント
- 背骨のS字カーブをキープできる
- 背骨ができるだけ真っ直ぐでいられる
- 寝返りが打ちやすい
腰痛にいいマットレス①背骨のS字カーブを自然にキープできる態勢で寝れる
立っている時に重い頭を支えながら二足歩行ができるように、背骨は緩やかなS字を描くようになっています。これがサスペンションのような役割を果たしています。
寝ている時も立っている姿勢と同様、背骨が緩やかなS字カーブを保てるのがベストな寝姿勢です。
寝ている時に頭や肩やお尻付近にかかる重さ部分が程よく沈み込み、その他の重さがあまりかからない部分をしっかりと支えてくれるマットレスが腰痛にオススメです。
腰痛にいいマットレス②横向きに寝た時に背骨がなるべく真っ直ぐ直線になる姿勢になれる
横向きで寝た時に背骨が真っ直ぐになっていると肩と腰に負担がかかりにくいです。
体圧分散がしっかりしていて、肩と腰の部分がしっかりと沈み、その他の部分をしっかりと支え上げる機能のあるマットレスは横向き寝に適していて腰痛にも良いマットレスです。
柔らかすぎるマットレスの場合は、体重がうまく支えられず、肩と腰が沈み込みすぎ、背骨や骨盤が歪んでしまいます。一方で硬すぎるマットレスでも、腰と肩の負担が大きくなり背骨も真っ直ぐに保つことはできません。
横向き寝をしやすいのは、反発力の高いマットレスです。
腰痛にいいマットレス③適度な耐圧分散ができ、寝返りが打ちやすい
寝ている時に腰周辺部分の圧力が増えると、沈み込みやすくなり、体が次第にくの字になりやすいです。
くの字になっていると、正しいS字カーブを保つことができません。
そのため、ほどよい体圧分散機能があると、沈みやすい部分には適度に押し上げてくれるため、体全体を面で支えるようにして、S字カーブを保った睡眠姿勢が可能になります。
寝返りは血流が大きく関係していて長時間同じ姿勢で寝るのを防いでくれます。
寝返りは体の一部に集中して体重がかからないように無意識で行われる現象です。
寝返りをしないと血流の流れが悪くなり、筋肉の凝りなどを引き起こし、腰痛の原因になります。
そのため適度な反発力があり寝返りのうちやすいマットレスがオススメです。
腰痛もちのマットレス選びの注意点
今度は反対に腰痛持ちの方がマットレスを選ぶ時にしてほしくはないことを中心に解説します。
少しでも腰痛を和らげたい場合はマットレスを選ぶ時にも注意して選ぶようにしましょう。
夫婦2人で寝るなら、マットレスはダブル1つよりもシングル2つがおすすめ
夫婦で仲良く同じベッドで寝ている方も多いと思います。
その際のマットレス選びとして注意したいのが、ダブルサイズではなく、シングルサイズ2つを使うということです。
ダブルサイズを購入して2人で寝るのであれば、シングルサイズを2つ購入してくっつけてダブルサイズとして利用する事をおすすめします。
夫婦ふたりで1つのダブルサイズのマットレスに寝ている場合、お互いの寝返りで振動してしまい、その度に睡眠が邪魔されてしまい睡眠の質が落ちてしまいます。
ココがポイント
シングル2つでダブル1つ分の大きさになるので大きさは同じになりますが、睡眠の質を考えるとシングル2つでの使用がおすすめです。
低反発マットレスは腰に負担がかかる
低反発マットレスは柔らかく包み込むような寝心地が特徴的です。
しかし、体を沈みこませすぎると、腰に負担がかかりやすくなってしまいます。
体の中で重い部分が沈み込みすぎてしまい、体の歪みの原因になります。
特に厚みのある低反発マットレスは、より沈み込みが激しくなるので注意が必要です。
さらに反発力が低く、体を沈みこませてしまうので、寝返りが打ちにくく寝返り回数が減ります。寝返り回数が減ると同じ姿勢のまま寝ることになってしまうので、より腰にも負担かかってしまいます。
腰痛があるなら厚み10cm以下の薄いマットレスはおすすめできない
素材が良いマットレスでも薄いマットレスを使用すると体圧分散がしにくく、お尻や肩などに圧力が集中してしまいます。
薄いマットレスの場合、お尻の部分が沈みきることが出来ず、腰が浮いてしまうことになります。
マットレスを単体で使いたい場合は厚み10センチ以上あることが好ましいです。
マットレスや布団の上に乗せて使うトッパータイプのマットレスの場合は厚みが6センチ程度あるのが好ましいです。
もちろん、ただ10センチ以上の厚みがあるから腰にいいのかというとそうではなく、どれだけ体圧分散ができ、寝返りもしやすいかなど、その他の条件もかかわってきます。
腰痛にいいマットレス まとめ
さまざまな原因から引き起こされる腰痛に悩む方は、非常に多いです。
少しでも腰痛が和らぐように寝具の見直しも検討していきましょう。
最近では、腰痛に特化したマットレスなども数多く販売しています。
マットレスだけではなく、タオルや抱き枕などの小物も併用し、腰痛対策を行っていきましょう。